フェス2.0 MUJINTO cinema CAMP KANSAIを終えて。仲間を探しています。
MUJINTO cinema CAMP KANSAI無事完了しました。
今回主催をしていただいた株式会社ジョブライブ梶さんはじめたくさんのスタッフの皆様本当にお疲れ様でした。
本当にすごい方達でみるみるうちにカタチになっていきました。
本当の無人島を開拓するところから始まった今回。
もちろん電気も通っていない場所です。
本当に短い期間でつくりあげられた今回のフィールド。圧巻でした。大変なことはもちろんですが、実際にお会いするかたみんなとても楽しそうでキラキラしていてなんだかつくっていくという楽しみを再認識させられました。
【そもそもMUJINTO cinema CAMPとは】
2015年からスタートしたMUJINTO cinema CAMPはスタートの段階でこれから2年間の間エピソードゼロの状態とすることを前提にスタートしました。
2015年は第マイナス1回、2016年が第ゼロ回、2017年が第1回という具合。
そして正式稼動となった2017年よりスタッフチケットの販売を開始。
ボランティアではないスタッフチケットを販売してお手伝いしていただくという仕組みを作りました。
お金をいただいて働いてもらう訳なのでそこには、それを超える体験をしていただけるように精一杯運営しました。
【そして2018年からはそれぞれのカタチへ】
MUJINTO cinema CAMPは2017年正式稼動となりました。
他のフェスと違うところでもあると思いますが、僕らは圧倒的なひとつのMUJINTO cinema CAMPをつくっていくことは目的としていません。
2018年からは弊社が主催をしないカタチでのMUJINTO cinema CAMPをスタートしました。
これまでの情報やデータ、素材を提供し少しでも時間短縮し、始めての開催でも広報やコンテンツの作り方をご提案できるカタチを伝えていく段階に入りました。
時間短縮をしてもらう。
これは僕がずっと考えていたテーマでもあります。
僕らが3年間で経験して来たことはデータとノウハウとして誰かに使ってもらえればその方達は1年でできる。そしてその時間短縮で新たな挑戦をする。
映画でも音楽でもそうした蓄積がその土地に残っていくことが本当に大切なことなのです。
【フェス2.0という考え方】
僕たちがMUJINTO cinema CAMPを始めた約3年前からフェス2.0と名付けて、考えていることがあります。
MUJINTO cinema CAMPはそのフェス2.0という考え方のもと行なっている企画です。
フェス2.0とは小規模フェスをつくることに意味があります。
イベントを一過性にもので終わらせず、そのコミュニティとネットワークをその土地に残す。
コンテンツを活かせる生態系をその土地につくる。
そしてそのそれぞれの小規模ネットワークをつなぐ。
その小市場から新たな映画をはじめとするコンテンツの挑戦をしていきたい。
資金を集めて、集客性の高いコンテンツを用意して終わるのではなくコンテンツそのものに小規模でもよいので魅力を作り、その中でやりたいことを見つけ実行する。
トップダウンで物事を進める考え方でなく、ボトムアップで少しずつ意味のあることを続ける。
なのでフェス2.0の考え方として、
クリエイティブを伸ばさない。
1回の人数を拡大しない。
というおそらく通常とは全く逆のことを行なっています。
圧倒的なものを作っていくのとは違うのです。
1万人を1箇所に集めるのではなく100人を100箇所。の方が僕らは楽しいと思っています。
そしてそれぞれ100箇所でコミュニティがあって意見交換があって組織が形成されていくこと。
おそらく基本的に大型フェスをつくっている方たちの考え方と実は全く逆なのです。
【非日常から日常へ】
フェスという非日常的なイベントを形成していくことで日常のネットワークが形成されます。
そのネットワークを使っていつもの日常を面白いものにつないでいく。
それは様々なお店だったり、スペースだったり。
そこでコミュニケートが起きることでひとつのサイクルが出来上がるのです。
僕らが作りたいことは生態系。
生産と消費の間にある活かすという仕組み。
それをつくっていくことが僕たちの仕事です。
フェス2.0という考え方でイベントを作りませんか?
もしくはこの動きに賛同してもらえる方ぜひ一緒にやりましょう!
お話ししましょう!
【最後に。仲間を探しています】
最後にこれを今後webサービス化するところまで2年内に行なっていきたいと考えてます。
将来的には海外でのネットワーク化も進めていきたい。
そしてその中にインディーズの映画の公開や映画制作のマッチングのシステムも入れた映画の新しい小市場を作りたいのです。
そこにたどり着くには我々だけではまだまだ力不足です。資金も全く足りません。
一緒にこの事業をすすめていける企業の方や面白いと考えてくださる投資家の方などがいらっしゃいましたら是非ご紹介などいただけると本当に嬉しいです。
映画はまだまだたくさんの力を持っている。まだまだ終わっていくだけの産業じゃない。
だけど少しずつカタチを変えるべきだとも思っています。
既存のところではないところに映画の小市場をつくる。絶対できる。
仲間を探しています。
少しでも興味がある方がいらっしゃいましたら是非ご連絡ください。
CONTACT - Construct film works
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過去三宅のインタビュー記事です。
MUJINTO cinema CAMP2017を終えて
©️ayami kawashima
MUJINTO cinema CAMPスタッフの皆様、出店、出演、ご参加の皆様、本当にありがとうございました。
2017年も無事に完了することができました。
それは本当に皆様のご協力の賜物です。本当にありがとうございました。
2015年夏にやってみようと思ったことがこんなにもたくさんの方々を巻き込みMUJINTO cinema CAMPとなったことを本当に感謝しています。
今年は当初の目的だった一般からスタッフの皆様も迎え、スタッフチケットを販売するところからスタートしました。
↑初回MTG時
6月初旬に第一回目のミーティングを行い初めて出会いそれから全7回のミーティングを行いました。
約30名のスタッフの皆さんは大きな3チーム、さらにそれを分けた小さな6チームに分かれてもらい各チームでのやり取りを組織とし運営していただきました。
スタッフチームは一般参加の方のことはもちろんのことスタッフチーム自身の運営も行わなくてはなりません。
©️Ryuta Seki
熱量が高いことは良いことでもあり、それを強引に推し進めててしまう要因にもなってしまいます。(例えば去年は頑張ろうという感覚でごまかさざるを得なかったこともたくさんありました)
できるだけロジカルに運営を進められるように。個人的にできるだけ意識して臨みました。
昨年までとはだいぶ変われたのではないかと思っています。
©️Ryuta Seki
全ての業界におけるトップダウンの廃止
今年のMUJINTO cinema CAMPは無事に即日でチケットも完売となりました。
その時点で発表していたことは上映作品1作品のみ。
その他のコンテンツは公表していませんでした。
映画の作り方もそうなんですが、規模を決めて例えば製作委員会などでスタートしてしまうとどうしても動員につながる何かを作らなくてはなりません。
例えば主演を有名な人にする。有名な人じゃない場合、出資している企業にそんな作品で動員が見込めて回収ができるのかと言われるでしょう。
それはどう考えてもそうなんですが、その発想をそもそも転換したいと考えています。
©️Ryuta Seki
MUJINTO cinema CAMPはその小さな具体例です。
有名な人を呼ぶわけでも人を呼べる作品を前面に出すわけでもなく成立させたい。
そうすることができればやりたいことに近いことができる。
映画の作り方もコンテンツというものもその思想で生み出せば無理なくきちんとボトムアップで進んでいくことができます。
今年の目標は動員を増やさないこと、クリエイティブを伸ばさないことでした。
昨年終わった時には大きくすることなども少し考えていましたが、少し冷静に今何のためにやっているのかそもそもの土台を考えてこれをテーマにもう一度同じ場所で運営チームを運営することを目標としました。
スクリーンの布部分を作ってくれたオールユアーズという会社があります。
彼らは服を扱う会社でありながら服を道具と考えています。
僕もそれに近いことを思っていて、なぜ服は毎年トレンドを作らなければならないのか、毎年コレクションが必要なのか。
良いなと思った服を来年また同じものを購入するという感覚がなぜないのか。
服も映画もいろんなところも当たり前に思ってることは誰かが作った当たり前であって、別にそれ以外の世界がないわけではないのです。
それを思いつき辛い世の中なだけです。
今ある既存の考え方や市場は誰かが作った一つであり、それ以外にあっても良い。
世界を変える
世界を変えたいと思ってます。
これは理想ではなく現実として世界を変えたいと思っています。
ただし世界は勝手には変わらない。
そこに必要なことがたくさんあっていきなりは変わりません。
一つずつ一つずつほんの少しのことが繋がって行くのです。
もちろん現在の立ち位置もしっかりわかってるつもりです。
まだ何も発信力はない状態です。
それでもタネ作りはきちんと進行していて、それはたとえ小さくてもきちんと成立しているとも思っています。
必要なことはそのタネをどうするかという次の作業であって、ここまでは順調です。
世界を変えるのは僕だけではなく僕も含めた全ての人です。
一人ずつが少しずつ変えて、変わって世界というものが変わる。
僕が一枚の板のようなものをせーので裏返して変えられるわけではないのです。
概念のネットワーク化『シネマサーキュレーション』
世界を変えるとは概念の転換です。
映画の生態系をもう一つ既存のものとは違う場所に作る。
この考え方を株式会社コンストラクトフィルムワークスは『シネマサーキュレーション』という概念として提唱していきます。
それに付随したサービスをこれからスタートするために準備しています。
映画の仕組みも映画館も昔の状況とは随分変わって来ました。
それなのに業界自体はまだ無理やりひとつとしている。
そこに無理があるのです。
今の既存の仕組みもあっていい。でもそれだけではないはず。きちんと生産していつかそれらが融合すれば良いだけ。
概念をネットワーク化する。
そこに市場を作り、コンテンツを活かす。
ボトムアップできちんと作って使って活かす仕組み。
世の中の不条理に一つずつ不満を持っても何も進みません。
大事なのはその不条理に対して解決する仕組みを作るかどうかです
MUJINTO cinema CAMPはもちろん楽しんでもらうためのフェス、イベントの要素もありますが、僕が考えているのはこのシネマサーキュレーションを進めるための要素でもあります。
焦らず早くする。
2015年初めてMUJINTO cinema CAMPの会場を初めて見た時、頭の中で広がった光景を今年作り出すことができました。
ただ、それはいきなり現れたわけじゃない。
一つずつほんの少しの道具も全て誰かが作って運んで準備してそこにあったのです、
夢の国じゃない、桃源郷じゃない。
2日目撤収をする様子を見てもらいたいという気持ちはそこにあります。
楽しいことは素晴らしいことですが、それで誤魔化すわけにはいかない。
僕らが作りたいことは楽しくて大きなフェスだけじゃない。
シネマサーキュレーションという概念です。
映画やコンテンツを使って楽しめるのは映画やコンテンツを作った人がいるからです。
これから先の未来に、まだ生まれてない作品を生み出す仕組みを作りたい。
場所があってそこに運営があってコンテンツがある。
そうしてエンターテインメントは成立するのです。
それから、みんなで楽しみましょう。
それを実行するのは僕だけではなく僕を含めた皆さんです。
映画の生態系をつくる。必ずできる。
少しずつ力を貸してください。
僕が発した一言がみなさんの力を得てMUJINTO cinema CAMP2017の景色を作り出しました。
これからです。ビジョンも構想もできています。
足りないのは一緒に面白がってくれるもっともっと多くのひとたちと、変わるってことをうわべじゃなく、本当に実感していく気持ちです。
©️ayami kawashima
具体的なこれからのことについて
11月より池尻大橋にて新店舗『Whims coffee and bar』をオープンさせます。
たくさんの人のスタートの店舗でもありたいと考え、CAMPFIREにてクラウドファウンディングを実施。ミニオーナー制度などを導入予定です。
ある程度クラウド型での店舗運営をテスト。
映画上映・音楽イベントなども定期開催していきます。詳細は10月初旬あたりに公開予定です。
●新店舗『Whims coffee and bar』及び『JAM STAND COFFEE』スタッフを募集します。
2018年サービススタートを目指してシネマサーキュレーションを実現するwebサービス『cineco』の開発
いよいよ、映画の生態系をつくる。具体的なシステムを開発していきます。
2018年ベータ版をスタートさせる予定です。これが実現すると飲食店やホテル、野外など新たな流通を作りだせる予定です。
その他、イベントや来年のMUJINTO cinema CAMPについても進行中です。
MUJINTO cinema CAMP2018のスタッフも募集しています。
ひとまずMUJINTO cinema CAMP2017アフターパーティーも9/30に行います!
いろんなお話をできればと思います!お待ちしてます!
最後に
最後に、弊社及びMUJINTO cinema CAMPのシンボルともなっているスクリーンを今年も設営いただいたT-plaster水口さんはじめスタッフのみなさま
2年弱前に、T-plaster水口さんにあのスクリーンを作りたいと相談しました。
会場にはトラックなども機材もなかなか搬入することができないという状況で形状やあらゆることを設計するところから始まり完成したスクリーンです。今年もあのスクリーンに映し出された映像は感無量でした。
そして会場として使用させていただいたヴィレッジインク橋村さん、茶屋さんはじめスタッフのみなさま
当日の運営オペレーションは茶屋さんなしでは成立しませんでした。本当にありがとうございました。
ブッキング協力いただいたCAPCAクルーのみなさま、スタッフのみなさま、出演・出店頂いたみなさま、ご参加いただいた全てのみなさま。
本当に本当にありがとうございました。もちろんこれで終わりではありません!
9/30とりあえず凄まじい乾杯をしましょう!!うおおお!
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ご質問などご連絡はこちらからお願い致します。
CONTACT - Construct film works
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photographer
ayami kawashima
ryuta seki
hitomi fukuda(Construct film works)
非劇場型の上映について
映画・映像の生態系
さてMUJINTO cinema CAMPのチケットが無事完売しました!
2015年に始まったMUJINTO cinema CAMPは一番最初思いついてやろうと決めたのは2015年の8月初旬頃でした。
中旬にようやく下見に行くことができて、開催が当時は10月だったので構想からプレスから何から何まで1ヶ月と半分くらいしかありませんでした。
特に当時はまだ法人でもなければ、僕自身東京に来て1年ちょっと。
基本的に準備はすべて一人。。
前日の会場準備も初回は音響担当の女の子とカメラマンの友人と今コンストラクトにいてくれている井上と4人でやりました。
決済システムも特に導入することもなく(あまり知らなかったし深く考えていなかった・・)僕の個人口座に振り込んでください!・・・という・・・怪しさ満点。今考えればよく振り込んでくれたなぁ・・・
とにかくやってみよう。
そこに巻き込まれてくれたみなさんのおかげでなんとか開催することができました。(大変ご迷惑もおかけしました!)
そして今年2017年は正午にチケット販売開始となり夕方には完売となりました。
開催決定の時から企業・個人の方問わずたくさんのご連絡を頂き、スタッフ券・パフォーマンス券も即完売となり、本当にありがたい状況となっております。
現在約30名の運営チームとその他スタッフを含めると総勢60名を超える大所帯に。
それでもやはり総トータルの人数はまだ拡大しないことが目標でしたので、参加をご検討してくださっていた方で購入できなかった方本当に申し訳ありません。
きちんとコアを作ってその組織をきちんと育てていきたいと思っています。
現在運営チームには随時運営方法やデータなども公開しています。
将来イベントを自分でやってみたいと思ってスタッフ参加していただいてる方もいらっしゃるのでその辺りのノウハウもできるだけお伝えしていくようにしています。
運営という意味では、動員が増えれば広告などでの資金調達や動員数そのものなどでの広告もできるかも知れません。
お金があれば、驚くようなものも作れるかも知れません。
ただ、コンストラクトがやっていきたいことはそもそもその逆からだと思っています。
(村を作りたいわけではないので、マスへの意識はきちんとあります。ただ流れの話です。)
コアを作って面白くなっていくから人が集まって、そこに経済活動が生まれる。
現在のトップダウンの仕組みで投資を回収するためにリスクの少ない選択肢を選ぶことは当然のことだと思いますが、そうなるとやはり消費していくしかなくなってくる。
コンストラクトが作りたいのは生態系です。
映画・映像の生態系。その業界の人々の生態系。
そこで一番大切なのは『活かす』という仕組みだと思ってます。
それは概念でもあり場所でもある。そうしてサイクルを作りたいと思っています。
非劇場型の上映について
MUJINTO cinema CAMPの上映作品第1弾は『パプリカ』に決定しました。
先日情報解禁となりお知らせもさせて頂きました。
苦戦しました。
上映できる作品が本当に少ないのです。
(C)MADHOUSE/Sony Pictures Entertainment(Japan)Inc.
劇場型・非劇場型
まず映画を上映するということは劇場、いわゆる映画館での上映と非劇場の映画館以外での上映に大きく分けられます。
映画館での上映については、制作された作品が配給会社を通して映画館で上映されて行くのが基本ですが、映画館の上映システムは最低こんな音響じゃないとダメだよとシステム基準があったりするので、まあある程度は上映が保証されています。
一方非劇場型の上映となると基本的に上映イベントとなるので映写機も音響も防音設備もない場合がほとんどかと思います。
つまりどんな状況で上映されるかもわからない。
システムももちろんですが、有料 or 無料?
有料だとすると金額はいくら?
観る人数は?固定の座席がない場合何をもってして人数を決めるの?
映画や映像は物質ではありません。
そのぶん、やはり難しいことも出て来ます。
結果、ほとんどの作品が上映することができません。
上映会などの申請
また非劇場型の上映に関して、特に海外の作品となるとその権利をムービーマネジメントカンパニーという会社さんが権利をまとめてくれています。
なので基本的にはこちらを通して許諾をもらうという仕組みです。
(個人での申請はどの辺りまで可能かどうかはわかりません。もし何かあれば弊社でもご相談にのりますのでご連絡くださいませ。)
日本の作品だとその権利が割とフレキシブルに交渉することができたりもしますが、海外作品 に関していうと権利元の規約以外であると基本的に上映できません。
野外上映禁止・有料上映禁止など多々あります。
上映システムや環境を一律化できない以上全ての案件に対応することも難しいでしょうし、その辺りは少ししょうがない部分もあるのかなとは思いますが、それにしてもかなり厳しいのが現状です。
また非劇場型を推進する理由もそもそも権利元にはあまりないですし。
野外上映イベントなどでの上映作品が似てしまったりすることがあるのはそもそも権利の問題もあるのです。
なぜ上映させてもらえないのか
海外作品も日本の配給会社などが代行しているわけですが現在当たり前のように許可できませんとの反応なわけです。
それは何故なのかをこれから少しずつ調べていきたいと思ってます。
大きな企業ですので、窓口になってくださった方ややりとりをしてくださった方がその許可をできないのはもちろんそうだと思う。それはしょうがないのですが、その人も何故許可できないのか本当の具体的なことって考えてんのかな。
何が問題なのか。それをクリアすれば許可されるのか。そもそも非劇場を排除していきたいのか。
僕は映画は映画館でという言葉にずっとすごい違和感を感じてました。劇場運営してた時からずっと。
いつまで同じこと言ってんだろうなと。
僕がいたのは地方ミニシアターで、映画館の前を通る人の何パーセントが上映作品知ってるのかな。そもそもここが映画館だと意識しながら歩いてる人って何パーセントだろうなと。劇場の人はまずそれさえ考えてないような状態だった。そんなことも考えずに具体的な人物像もない人に対して宣伝したってどこの人がどうやって映画館に来るんでしょう。
映画っていう大きな円があって、どうやったらそこに入ってきてくれるのか、どうやったらそこで生産ができるのか。
それを育てずに市場が縮小して映画離れどうしようって。。
映画という市場について
基本的に今現在大きく映画という市場は映画館というものが当然のことながら大きく関与しています。
その他はDVDやブルーレイのレンタルや販売・最近だと配信サービスなど。
それ以外のところは本当に小規模です。
だけど最近少しざわざわしてきてる。
本当はみんな気がついている。それだけではもう成立しないこと。
現状地方の小さな映画館・シネコン・ハリウッドなど映画市場の仕組みにはもっともっと細かな多様性が必要です。それでも小さな映画館にもその仕組みの中で動かなければならないことも多々あるのです。
地方のミニシアターはこのままだと絶対に成立しない。
少しずつ準備しています。生態系のシステム。
制作する人も俳優も劇場もみんなで少しずつ変えませんか。
どんなことでも良いです。そう思ってくれる方と話がしたい。
メールでもジャムスタンドコーヒーでもイベント参加でもなんでも良いので是非少しずつ動かしていきましょう。
それでは、またMUJINTO cinema CAMPの状況なども書きます!
三宅
MUJINTO cinema CAMP2017スタート
今年もMUJINTO cinema CAMPがスタートしたことだしということでBLOGも開設してみました。
MUJINTO cinema CAMPとは
MUJINTO cinema CAMPとは、《提供する側とされる側の概念をできるだけなくす》をもとに、フェスに参加するだけはなく、参加者も含めた全員で作っていこうというFes2.0という言葉を掲げて、2015年よりスタートしました。
始める前からこれから2年間はエピソードゼロの状態で過去の状態としてスタートすると決めました。
2015年が第マイナス1回目、2016年が第0回目、そして今年2017年が第1回目です。2017年の第1回目に向けて実施をしてきました。
2年間で得た事をもって第1回目はスタッフも一般から募集する事から始めました。
コンストラクトはプラモデルを提供して、組み立ててもらう。
MTG
スケジュールとしては9月の開催までに全7回のスタッフMTGを開催します。
スタッフチケット購入していただいた24名を中心にスチール・ムービー・出店者・パフォーマンス者にて構成していきます。運営委員会としては50〜60名ほどになるかと思います。
スタッフチームはそれぞれ大隊・小隊にわかれ役割を分担していきます。
名称については単純に思いついた動物にしたんですが、ABC、123などで分けるより名前にイメージがあったほうがいろんなことで紐付けがしやすいということで。
目的と手段
基本的にはほとんど全てのことをスタッフの皆さんに相談して決定していこうと思っています。
なので今年は作品もみんなで決定中です。
無作為の約30名での考えはおそらく割とそのままマスで考えた時の割合として有意性があると思います。
昨年上映したピンポンを例にして言うと、ニッチなところでは良いねと思ってくれる方もいると思うのですが、単純に統計学で割合を出したら確実に選ばれないだろうなと。昨年はそれで正解なのですが。
今年からの目的は大衆的にすることでも人数を増やすための動きをすることでもありません。人数は拡大しないし。
それでもなぜマスの動きをしたり統計を意識するかと言うと単純に目的が今までと違うからです。
MUJINTO cinema CAMPは特別なものを作っていく訳ではありません。
土台としてはフックになるようなものは必要ですが、やり方として誰でも作っていけることを目指しています。
一度の人数を拡大しない
クリエイティブを伸ばさない
これが目標です。一般的なこととは逆かもしれません。
ただし、僕らは村を作りたいわけじゃない。桃源郷を作りたい訳じゃない。
(ここでいう村は都合の良いって意味で本当に村つくるのは大変だとも思う)
友達をよんで盛り上がってそれっぽいことをするのは勝手にやってりゃいい。
マスで考えるところまでどうアプローチできるか。濃度を薄めるんじゃなくてきちんとしたコアを持って。
小組織の最大人数をきちんとコアとして作り上げる。そのコアを個数として増やす。
生産者を生産する。
新しい流通と市場を作り落とし込む。これが5年で成し遂げたいことです。
そのために今年からまた新しく挑戦をし1年半でそれを今考えている1ターン目まで成功させる。
名探偵コナンとかって毎回事件起きて解決するんだけどその全体の謎って、なんで小さくなったんだって黒幕だったりする感じ。それを会社としてやってみてるという感じです。
さ、コーヒー飲み行ってきまーす。